出典:日本中毒情報センター
= 合成洗剤・洗浄剤 =
洗剤には台所用、洗濯用、風呂用、トイレ用、換気扇用、排水パイプ用など様々なものがあります。
まず、容器のラベルの品質表示で「液性」の項を必ず確認してください。
台所用、洗濯用、風呂用はほとんどが中性か、弱アルカリ性です。
トイレ用、換気扇用、排水パイプ用の洗剤は、酸性やアルカリ性のものがあり、危険です。
「酸性、アルカリ性の洗剤」
(トイレ用、換気扇用、排水パイプ用など)
■毒性
組織を腐食する作用が強いので、皮膚や粘膜がひどくただれます。
原液や粉末を少しでも口に入れた場合は危険です。うすめた液でも注意が必要です。
■症状
飲み込んだ場合は、口の中、のどから胃のあたりまでただれて痛くなり、
ついには物を飲み込めなくなる恐れがあります。吐き気や嘔吐も起こします。
原液か少し薄めた程度の濃厚なものが眼に入った場合、失明することもあります。
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■事故が起こったら
原液や粉末または濃厚なものを少しでも口に入れたときには、吐かせてはいけません。
口の中をよく洗い、牛乳や卵白を飲ませ、すぐに受診します。
数百倍程度にうすめた液でも、飲み込んだ場合は応急手当をおこなったのち様子をみます。
口の中がただれて痛みがあったり、吐き気がするなど異常があれば受診します。
皮膚についたときは、石けんと水で何度も洗い、痛みがあれば受診します。眼に入った場合は、弱い流水で10分間以上洗ったのち、すぐに眼科医を受診します。
「弱酸性、中性、弱アルカリ性の洗剤」
(台所用、洗濯用、おむつ用、風呂用など)
■毒性
毒性は高くありません。
ただし、認知症の高齢者が台所用中性洗剤を1本飲んで、入院した例もあり、大量に飲んだ場合は危険です。
また、洗濯用洗剤のうち、殺菌消毒を目的とするおむつ用の洗剤には、毒性の強い漂白成分を含むものがあるため注意が必要です。
■症状
吐き気や嘔吐、のどの痛み、口の中のただれ、腹痛、下痢をおこします。
眼に入ると、充血や痛みを感じます。
■事故が起こったら
まず口の中をよく洗い、牛乳や卵白を飲ませます。
原液や粉末を一口程度飲んだ時は、しばらく様子をみて症状があれば受診します。
ただし、おむつ用の洗剤の場合、原液や粉末をそのまま口に入れた場合は受診します。
眼に入った場合は、弱い流水で10分間以上洗ったのち、痛みや充血が残れば受診します。
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□参考
注意:トイレや浴室を掃除する際に、酸性のトイレ用洗剤と塩素系の漂白剤を一緒に使用すると
有毒な塩素ガスが発生して、非常に危険です。洗剤は混ぜて使用しないこと。
= 漂白剤 =
漂白剤には塩素系と酸素系の2種類があります。
家庭で衣類や台所用品に多く使用されているものは、
塩素系漂白剤では次亜塩素酸ナトリウム含有(強アルカリ性:液体)の商品、
酸素系漂白剤では過炭酸ナトリウム含有(弱アルカリ性:粉末)の商品、
あるいは過酸化水素含有(弱酸性:液体)の商品です。
まず容器の表示をみて、塩素系、酸素系のどちらに該当するかを確認してください。
「塩素系漂白剤の場合」
■毒性
組織を腐食する作用が強いので、皮膚や粘膜がただれます。
原液を少しでも口にした場合は危険です。うすめたものでも注意が必要です。
■症状
飲み込んだ場合は、口の中、のどから胃のあたりまでただれて痛くなり、ついには物を飲み込めなくなる恐れがあります。
吐き気や嘔吐も起こします。
原液や濃厚なものが眼に入ると、ひどい場合は失明する危険もあります。
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■事故が起こったら
原液や濃厚なものを少しでも口に入れたときには、吐かせてはいけません。
口の中をよく洗い、牛乳や卵白を飲ませてすぐに受診します。
数100倍程度にうすめた液でも飲み込んだ場合は、応急手当をおこなったのち様子をみます。
口の中がただれて痛みがあったり、吐き気がするなど異常があれば受診します。
皮膚についたときは大量の流水で洗い、痛みがあれば受診します。
眼に入った場合は、弱い流水で10分間以上洗ったのち、すぐに眼科医を受診します。
「酸素系漂白剤の場合」
■毒性
皮膚や粘膜を刺激するため、原液や粉末あるいは濃厚な液を口に入れた場合は注意が必要です。
■症状
誤って飲むと、口の中やのどの痛み、吐き気や嘔吐、胃の不快感やお腹が張ったような感じ、腹痛や下痢を起こすことがあります。
眼に入った場合は刺激によって充血や痛みを生じることがあります。
■事故が起こったら
誤って飲んだときは、牛乳や卵白を飲ませます。
なめたり、うすめた液を少量飲んだ程度なら、様子をみます。
原液や粉末をそのまま口に入れたり、症状がある場合は、受診します。
眼に入った場合は、弱い流水で10分間以上洗ったのち、異常があれば眼科医を受診します。
□参考
注意:トイレや浴室を掃除する際に、塩素系の漂白剤と酸性の洗浄剤を一緒に使用すると
有毒な塩素ガスが発生して、非常に危険です。
アルカリ性の商品を飲んでしまった場合、酢やフルーツジュースなど酸性のものを飲ませて中和してはいけません。
「義歯洗浄剤(入れ歯洗浄剤)」
入れ歯を洗浄するものです。商品の多くは碁石状の錠剤で、
コップの水に溶かし、その中に入れ歯をいれて一定時間放置して洗浄します。
錠剤のほか、袋入りの粉末の製品もあり、水の中に入れると発泡する製品もあります。
■毒性
製品によって成分は異なりますが、毒性はそれほど高くありません。
主に刺激作用のある漂白成分が間題となります。
■症状
誤って飲むと、口の中やのどの痛み、吐き気や嘔吐、胃の不快感やお腹が張ったような感じ、
腹痛や下痢を起こすことがあります。
■事故が起こったら
誤って飲んだ時は、牛乳や卵白を飲ませます。
なめたり、少量かじったり、溶かした液を少量飲んだ程度なら、様子をみます。
大量に食べていたり、症状がある場合は、受診します。受診する場合は必ず製品の箱を持参するようにしましょう。
また刺激の強い成分が入っている錠剤もあるので注意が必要です。
□参考
特に高齢者の事故が多く、錠剤をお菓子と勘違いしてたくさん食べることがあります。
溶かした溶液は、きれいな色がついていたり、発泡したりするものもあり、炭酸飲料水と勘違いして飲むこともあります。
商品や溶かした液の入ったコップの置き場所に注意しましょう。
また、食器のコップではなく、入れ歯洗浄用の容器を決めて使う方がよいでしょう。
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