●摂食・嚥下能力のグレード
摂食・嚥下能力のグレードは1993年に発表されて以来学会発表や論文に使用されてきました。しかし、いわゆる「できる」を評価しているため、嚥下造影や嚥下内視鏡検査に基づいた判断が求められます。「グレード」と「レベル」の両方を用いることで治療目標が明確となり、患者さんの指導にも役立ちます。
不眠症率
T 重度(経口不可)
Gr.1 嚥下困難または不能嚥下訓練適応なし
Gr.2 基礎的嚥下訓練のみの適応あり
Gr.3 条件が整えば誤嚥は減り、摂食訓練が可能
U 中等度(経口と代替栄養)
Gr.4 楽しみとしての摂食は可能
Gr.5 一部(1-2食)経口摂取が可能
Gr.6 3食経口摂取が可能だが代替栄養が必要
V 軽度(経口のみ)
Gr.7 嚥下食で3食とも経口摂取可能
Gr.8 特別嚥下しにくい食品を除き3食経口摂取可能
Gr.9 常食の経口摂取可能、臨床的観察と指導を要する
W 正常
Gr.10 正常の摂食・嚥下能力
(藤島一郎:脳卒中の摂食・嚥下障害,医歯薬出版,1993より一部改変)
ストレスによる胸の痛み
●摂食・嚥下障害患者における摂食状況のレベル
摂食・嚥下障害患者さんがどのくらい食べられているかを評価する簡便な基準を作成いたしました。信頼性と妥当性の検証もしてあります。この評価基準は「している」をそのまま評価します。嚥下造影や内視鏡検査が行えない施設や在宅でも使用可能です。
赤いスポットの貧血
摂食・嚥下障害を示唆する何らかの問題あり
経口摂取なし
Lv.1 嚥下訓練を行っていない
Lv.2 食物を用いない嚥下訓練を行っている
Lv.3 ごく少量の食物を用いた嚥下訓練を行っている
経口摂取と代替栄養
Lv.4 1食分未満の嚥下食を経口摂取しているが代替栄養が主体(楽しみレベル)
Lv.5 1-2食の嚥下食を経口摂取しているが代替栄養が主体
Lv.6 3食の嚥下食経口摂取が主体で不足分の代替栄養を行っている
経口摂取のみ
Lv.7 3食の嚥下食を経口摂取している、代替栄養は行っていない
Lv.8 特別食べにくいものを除いて3食経口摂取している
Lv.9 食物の制限はなく、3食を経口摂取している
正常
Lv.
(藤島一郎,大野友久他:「摂食・嚥下状況のレベル評価」簡便な摂食・嚥下評価尺度の開発.リハ医学43:S249,2006)
*摂食・嚥下障害を示唆する何らかの問題:覚醒不良、口からのこぼれ、口腔内残留、咽頭残留感、ムセなど
嚥下訓練:専門家、またはよく指導された介護者、本人が嚥下機能を改善させるために行う訓練
嚥下食:ゼラチン寄せ、ミキサー食など、食塊形成しやすく嚥下しやすいように調整した食品
代替栄養:経管栄養、点滴など非経口の栄養法
特別食べにくいもの:パサつくもの、堅いもの、水など
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